『佐藤可士和の超整理術』
(日本経済新聞出版社 佐藤可士和著)
ユニクロやNTTドコモ「N702iD」などのクリエイティブな仕事をしてきた著者の思考回路を「整理」し、言語化した内容です。
アートディレクター・クリエイティブディレクターというと、「一瞬の閃き」で仕事をしていうイメージがありますが、そのギャップに驚きました。
「情報整理と問題解決は別の次元の作業ではなく、同じベクトルでつながっている」
が、それを端的に表しているを思います。
「整理は新しいアイデアを開く扉です」
学会発表のネタを考えたり、その内容の焦点を絞ったり、新たな企画や提起を考案する際に、自分の思考を明らかにするのに試してみたいと思います。
自分たちの医療・医療機関の活動を客観的に評価し、「強み」を理解し、広く公にする場合に役に立ちそうな技術と思います。
1」 空間の整理
・定期的にアップデートする。
・モノの位置を決め、使用後はすぐに戻す。
・フレームを決めてフォーマットを統一する。
2」 情報の整理
・視点を引いて客観視する。
・自分の思い込みを捨てる。
・視点を転換し、多面的に見てみる。
3」 思考の整理
・自分や相手の考えを言語化してみる。;「無意識の意識化」
・仮説を立てて、恐れずに相手にぶつけてみる。
・他人事を自分事にして考えてみる。
「答えは必ず目の前にある!」
・視点を決定し(~がしたい!、~が何より大切!)、それを基準に、すでに把握している情報を整理するだけで、「一瞬の閃き」がなくとも大きな仕事ができそうです。
・思考の言語化→仮説を設定し、相手(時には自分)にぶつけ、潜在化した答えを導き出す。
これは、コーチングの理論とも共通していると思います。
トレーニング方法として、
相手の思いや考えを別の自分の言葉に置き換え、更にそれを相手にぶつけてみる。
それを繰り返して、相手と自分が思考を明確にしながら共有する。
ぜひ、医学生や研修医を相手に試してみたいと思いました。
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