2011年6月7日火曜日

堤未果さん講演会 『「貧困大国アメリカ」から学ぶこと』

 私たちの病院で堤未果さんをお招きして、講演会が開かれました。
タイトルは、『「貧困大国アメリカ」から学ぶこと』でした。
あらゆるものが市場化された、その最終型がアメリカであること、絶対に日本をアメリカ化させてはいけないと感じさせる講演内容でした。
→ アメリカの現状(一部):ⅰ)7秒に1件が家を失っている。ⅱ)飢餓人口が5000万人。ⅲ)大学生の借金の平均322万円、医学生の借金の平均1500万円。

①戦争の自由化(民営化)、②食の自由化(民営化)、③医療の自由化(民営化)、④教育の自由化、について、自由化(民営化)してはいけない領域を自由化するとどうなるか、見えたような気がします。

堤さんの伝えたかった要旨について、自分なりの感じ方も交えてまとめると、以下の2点でしょう。

1」 市場化の問題点
①市場化(民営化)すると、それによって利潤を得た企業が、②マスコミ・③政治をカネでコントロールしようとするため、①市場化②マスコミ③政治、が癒着することが問題の本質で、福島原発問題で明るみになった、電力会社と政治・行政・マスコミの関係と同じでしょう。
→利益が第1に優先されるため、そこに人間の正義や良心などは入る余地がなくなる。(個人の力では修正することができなくなる。)



*小泉行政改革の時に叫ばれた、「民営化すると、サービスが向上し、選択枝が増える。」は、本質ではない。


2」 市場化と戦争政策が一体となる。
;日本の憲法9条だけ存在したとしても、25条がなければ(=貧困が存在すれば)若者は戦争に向かわざるを得ない。

①貧困が進む(貧困を作り出す)。→②若者が軍隊に集まる。→③戦争に向かう。→④戦争がおこると、利益を得る企業が出てくる。→⑤戦争を進めるように、マスコミ・政治に働きかける。→⑥個人のレベルでますます貧困が進む。

堤さんの提案する、私たちにできること
1.政治を動かす。
→特に地方政治 、地方マスコミ
2.情報を読む。
3.つながる

特に、1.について自分の地域の政治・マスコミを変えていくことからはじめてみたい。

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